継之助の担架は八十里越を越えて行く。左足はすでに腐敗し臭気を放った。それにしてもこの長大さは、どうであろう。樹海は眼下にあり、道は天空に連なってゆく。 「八十里こしぬけ武士の越す峠」と継之助はわが姿を自嘲した。 ~司馬遼太郎「峠」より 八十里…
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